西武の長谷川がサヨナラの一発 育成出身、勝負強さも魅力―プロ野球
2023年06月07日23時21分
九回に1点のリードを追い付かれた西武。重くなりかけた雰囲気を途中出場の長谷川が一掃した。チームに今季初のサヨナラ勝ちをもたらす本塁打。手荒い祝福を受け「悪くないです。もっと多く受けたい」と笑った。
七回に代走で出場すると、二塁から快足を飛ばして源田の右前打で先制のホームイン。九回のこの日初打席では「甘い球に絞って振りにいった」。中日の祖父江の直球を引っ張ると、ライナー性の打球が左翼席へ飛び込んだ。
福井・敦賀気比高から育成ドラフト2位で2021年に入団。昨年7月に支配下契約となった。今季は3、4月のイースタン・リーグ月間MVPを獲得し、今は1軍で内野手登録ながら、外野の定位置争いに加わっている。
5月16日のプロ1号は、1点を追う九回2死から放ったソロで、その後にチームは勝利。この日の2号はサヨナラアーチとなった。「チームの勝利に貢献できたというのは、自分としても大きい」。将来はトリプルスリーを目標に掲げる21歳。勝負強さも魅力だ。