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阪神、打順組み替え的中 14安打、11得点の猛攻―プロ野球

2023年06月07日22時18分

 敗れた前夜、阪神の得点は初回の1点だけだった。岡田監督は「俺もそう辛抱できない」。好調な上位打線の中で、ボール球に手を出して凡退を繰り返し、流れを切るノイジーのことを指していたのだろう。一夜明けて、早速打線を組み替えた。
 ほとんどの試合で3番を務めてきた助っ人を外し、代わりに入ったのは前川だった。前の試合でプロ初安打を放ったばかりの若手を抜てき。「びっくりした」という20歳は起用に応え、楽天の田中将から3点を先制した三回の攻撃に絡んだ。
 先頭の近本が四球で出塁。1死後に打席に入った前川は2球目を引っ張った。打球は一、二塁間へ飛び、二塁手浅村のグラブからこぼれる内野安打で一、三塁。大山が死球で歩き、満塁で佐藤輝を迎えた。
 主軸はしっかりと仕事を果たした。低めの直球を捉えると、打球は追いすがる右翼手のグラブを越える三塁打。「みんなでつないでつくったチャンスだったし、走者をかえすことができてよかった」
 チームの顔と言える主力が活躍し、そうではない選手も試合に出ると躍動する。終わってみれば14安打、11得点の猛攻に「見事的中したな」と岡田監督。これだから今年の阪神は強い。

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