輪番制新政権を承認 混乱ひとまず収拾―ブルガリア国会
2023年06月07日18時44分
【イスタンブール時事】ブルガリア国会は6日、これまで対立関係にあった中道右派政党と中道政党連合による首相輪番制の新政権を賛成多数で承認した。これにより、過去2年間で5回の総選挙を余儀なくされたブルガリア政治の混乱はひとまず収拾する。
「安定政権」樹立で合意 首相輪番、新たな総選挙回避―ブルガリア
新政権では、4月の総選挙で第2党となった中道「変化の継続(PP)」などによる政党連合が擁立したデンコフ元教育・科学相がまず首相に就任。9カ月間務めた後、第1党の中道右派「欧州発展のためのブルガリア市民(GERB)」にポストを譲り、GERBのガブリエル前欧州委員が9カ月にわたって首相に就く。
ガブリエル氏は首相就任まで外相を務める。新政権は今後、欧州内の移動の自由を認める「シェンゲン協定」への参加などを目指し、親欧州連合(EU)路線を取る見通しだ。