82年ぶり4割打者へ期待 マーリンズのアラエス―米大リーグ
2023年06月07日17時24分
【ニューヨーク時事】米大リーグ、マーリンズのルイス・アラエス内野手が、ナ・リーグの打率トップを快走している。6日のロイヤルズ戦で2安打を放ち、4割1厘に上昇。まだシーズン折り返しにも差し掛かっていない段階とはいえ、大リーグで82年ぶりとなる4割打者誕生への期待と注目が高まり始めた。
ベネズエラ出身の26歳。ツインズに在籍した昨季は打率3割1分6厘で初の首位打者に輝いた。三振が少ないコンタクトヒッターで、マリナーズなどで活躍した同じ左打者のイチロー氏は憧れの存在。同氏も若き「安打製造機」を高く評価しているという。昨年には2人が笑顔で写真に納まった様子がツインズのSNSで紹介された。
大リーグによると、シーズン62試合終了時に規定打席に到達した上で打率4割をクリアしたのは、2008年に4割2分1厘だったチッパー・ジョーンズ(ブレーブス)以来。メジャーでは打撃の名人として知られたテッド・ウィリアムズ(レッドソックス)が1941年に4割6厘を記録したのを最後に、4割打者は出ていない。
アラエスは今年4月に球団史上初のサイクル安打を達成。ナ・リーグ東地区2位と好調のマーリンズで打線を引っ張っている。米メディアによると、本人は「とても良い状態でプレーできている。チームが勝てていることが一番大きい」と、充実のシーズンを送っている様子だ。