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私立高の中退・学費滞納が増加 「実質無償」との差額背景―全国私教連

2023年06月07日16時00分

試験を受ける高校生(写真はイメージ。記事本文とは直接関係ありません)

試験を受ける高校生(写真はイメージ。記事本文とは直接関係ありません)

 全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)は7日、経済的な理由で2022年度に私立高校を中退した生徒の割合が、前年度より0.001ポイント悪化し0.013%になったとの調査結果を発表した。学費を3カ月以上滞納する生徒の割合も、前年度より0.06ポイント増え、0.22%となった。

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 国による私立高の授業料実質無償化が20年度から現在の形で始まり、年39万6000円を上限に補助が受けられる。しかし、私立高の22年度の全国授業料平均額は同44万5174円と約5万円の差額がある。全国私教連の担当者は「この開きが、学費滞納増加の理由」と説明した。
 また、補助内容が世帯年収で異なるため、多子世帯だったり保護者の年収の変動が大きい自営業者だったりする場合は、就学の継続が難しくなるケースもあるという。
 調査は今年3月末時点の状況をアンケート形式で実施。全私立高の25.3%に当たる35都道府県327校から回答を得た。

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