上値警戒も上昇トレンド継続=光世証券取締役西川雅博氏
2023年06月07日14時32分
高値警戒から慎重な姿勢は続くだろうが、欧米に比べ相対的に安定している日本株は長期の上昇トレンドが続く可能性がある。
日本株は割安感があったが、グローバル資金からは長年放置されてきた。しかし米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の日本株買い増しや、東証による企業への資本効率改善要求などの動きで上昇に転じた。米景気の底割れ懸念も和らぎ、さらに買える環境になった。基調としては押し目買いで上昇トレンドが継続するのではないか。
金融政策やインフレ率などファンダメンタルズ(基礎的条件)全般から、引き続き日本株は欧米株に比べ買いやすい。予想株価収益率(PER)も依然米国を下回っている。高値警戒は仕方ないが、脱デフレの変わり目という視点は必要で、広範囲の循環物色が継続すると予想する。夏場には3万4000~3万5000円に届く可能性もある。