国立沸かせたイニエスタ 古巣相手に最初の花道―サッカー親善試合

2023年06月06日23時02分

試合後、サポーターに手を振る神戸のイニエスタ=6日、東京・国立競技場

試合後、サポーターに手を振る神戸のイニエスタ=6日、東京・国立競技場

  • 試合後、サポーターの歓声に応えながら場内を一周する神戸のイニエスタ=6日、東京・国立競技場
  • バルセロナ戦の前半、攻め上がる神戸のイニエスタ(中央)=6日、東京・国立競技場
  • バルセロナ戦の後半、ボールをキープする神戸のイニエスタ(右から二人目)。右端はバルセロナのガビ=6日、東京・国立競技場

 リーグ最終戦を終えたばかりの古巣バルセロナを呼び、神戸の天皇杯日程を変更して実現した「花道」の第一章。雨の中4万7000人を超える観衆が入った国立競技場を沸かせた回数はスペインのリーグ王者の方が多かったかもしれないが、主役のイニエスタはさすがの技術で魅了した。

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 入場前には盟友シャビ監督と熱い抱擁を交わし、5人の子どもと共にピッチへ。バルセロナのペースで試合が進んだ中、ひとたびスペースを見つけると正確なスルーパスを供給。前半30分すぎにはゴール前左のペナルティーエリア付近から右足を振り抜く。前半終了間際にも斉藤とのワンツーからシュートを放った。「プレーを楽しむことができたので幸せ」。充実感に浸った。
 2020年元日、クラブ初タイトルとなる天皇杯制覇を果たした思い出の場所で後半36分までプレー。「特別なスタジアムでこの試合ができたことを本当に喜んでいる」
 大きな拍手を浴びてピッチから退く際、再びシャビ監督と抱き合った。試合後、場内を回る時には目元を拭う場面も。「自分にとってすごく特別な日だった。多くの感情がこみ上げてきた」。日本での最後の出場機会は7月1日、ホーム札幌戦。どんな勇姿を見せるか。

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