ヘンリー英王子が法廷証言　大衆紙訴訟、王族では異例

　【ロンドン時事】英大衆紙による電話盗聴の被害を訴えるヘンリー王子が６日、ロンドンの裁判所で証言を行った。チャールズ国王の次男で王位継承順位第５位のヘンリー王子は、大衆紙の取材手法を「下劣」と批判。英メディアによると、主要王族が法廷に立つのは過去１００年以上で初めて。

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　王子はデーリー・ミラーなど各紙が１９９０年代から２０１１年まで、電話盗聴を含む「違法な手段」で取材したとして発行元を提訴。発行元は違法性を否定している。
　「歴史的」（ＢＢＣ放送）な王子出廷は大きな注目を集め、裁判所周辺には６日朝から大勢の報道陣や見学者が詰め掛けた。審理のもようは中継されなかったが、傍聴席から記者が王子の発言や様子を随時伝えた。王子は５日の審理でも証言する予定だったが、４日の長女の誕生祝い出席を優先し姿を現さなかった。