反スパイ法の用語解説・ニュース
2023年06月06日15時13分
反スパイ法 スパイ行為の摘発について定めた中国の法律。2014年に制定された。今年4月にスパイ行為の定義を拡大する初めての法改正が行われ、従来の「国家機密の提供」に加え、「国家の安全や利益に関わる文書、データ、資料、物品」の窃取などが対象となった。対象を明確にしない「その他のスパイ活動」の項目も残り、当局の恣意(しい)的な運用が懸念されている。
法制定後、中国では邦人の拘束が相次いでいる。改正法では、サイバー空間の取り締まりが厳格化されたほか、摘発に当たる国家安全当局の権限も強化された。改正法は7月1日に施行される。(時事)