目先は調整=楽天証券チーフグローバルストラテジスト香川睦氏
2023年06月06日14時19分
日本株は外国人投資家の買いで急上昇してきたが、米国景気への懸念が根強く、目先はいったん調整しそうだ。日経平均株価は夏場にかけて3万円前後に下落する可能性がある。
日経平均の上昇ペースは2カ月間で約4000円と急速だ。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の日本株買いに海外勢が追随したほか、東証が株価純資産倍率(PBR)1倍割れ企業に経営改善を求め、資本効率向上や株主還元策強化への期待が高まったことも追い風となった。
ただ、夏場は例年、株価のピークアウト感が出やすい。米中景気の先行きに対する警戒感は拭えず、当面は個人投資家を中心にやや売りが優勢になるのではないか。
中長期的には人工知能(AI)革命による経済活性化への期待が強い。年末にかけ、日経平均は半導体関連銘柄が主導する形で、3万3000円超の高値を目指すだろう。