次期NATO総長に英国防相推薦か スナク首相「世界から尊敬」
2023年06月06日14時13分
【ロンドンAFP時事】今年秋に退任する北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長の後任選びで、スナク英首相がウォレス国防相を推薦するという観測が広がっている。スナク氏は7~8日の訪米で、ウォレス氏の総長就任を目指し、バイデン大統領から個人的支援を取り付けたい考えとみられている。
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次期総長の選任では、NATOで大きな影響力を持つ米国の支持が極めて重要だ。スナク氏は5日、記者団から訪米中にウォレス氏の総長起用に向けて働き掛けるのか問われ、直接的な回答を避けながらも、「(ウォレス氏は)素晴らしい仕事をするし、世界中の同僚から尊敬されている」と語った。
ウォレス氏は英陸軍出身。先月、ドイツのDPA通信の取材で、総長ポストに意欲を示した。次期総長には、5日にバイデン氏と会談したデンマークのフレデリクセン首相も有力視されている。また、これまで総長を出していない東欧諸国も擁立を目指している。