「世界環境デー」、制定50周年 プラ汚染防止呼び掛け―国連
2023年06月06日07時14分
【ニューヨーク時事】国連環境計画(UNEP)は5日、「世界環境デー」の制定から50周年を迎えたと発表した。今年はプラスチックによる環境汚染防止を重点的に呼び掛けており、国連のグテレス事務総長は声明で「各国政府、企業、消費者が一致団結して『プラスチック依存症』を断ち切り、真の循環型経済をつくらなければならない」と強調した。
世界環境デーは、1972年の国連総会で6月5日と決められた。近年は世界各地で数千万人がオンラインや対面で関連イベントなどに参加しているという。今年はアフリカ西部コートジボワールで公式の記念式典が開かれた。
UNEPによると、世界では毎年4億3000万トン超のプラスチックが生産され、うち3分の2は使い捨てという。また、プラ汚染による社会・経済的コストは年間3000億~6000億ドル(約42兆~84兆円)に上るとされる。