離婚・倒産手続きをIT化 改正法が成立
2023年06月06日13時15分
離婚調停や倒産など訴訟以外の民事手続きをIT化する改正関連法(参院先議)が、6日の衆院本会議で与党と立憲民主党、日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した。現在は裁判所に持参・郵送する必要がある申立書などをオンラインで提出できるようになる。
IT化の主な対象は、遺産分割や離婚に関する家事審判・調停、企業や個人の破産・再生、競売など裁判所が債務者の財産を差し押さえて金銭に換える民事執行。当事者がインターネットを利用して裁判所に書面や資料を提出することを可能とし、弁護士など代理人にはオンライン提出を義務付ける内容だ。
当事者から紙媒体で提出された書類は裁判所が電子データ化して保管。自宅などからインターネットで閲覧できるようにする。企業が倒産した際の債権者集会などはウェブ会議形式での参加を認める。