ウクライナ、東部で「大規模攻撃」 ロシアは「阻止」主張
2023年06月05日18時43分
【ロンドン時事】ロシア国防省は5日、一方的に「併合」したウクライナ東部ドネツク州の南部戦線5カ所で4日、ウクライナ軍が2個戦車大隊などを投入する「大規模攻撃」を仕掛け、ロシア陣地突破を試みたが失敗に終わったと発表した。この「攻撃」が、ウクライナが予告する領土奪還のための反転攻勢の始まりかどうかは定かでない。
反攻開始時期、明かさず 動画公表、クリミアで「放送」―ウクライナ
ロイター通信によると、ロシア国防省は声明で「敵の目的は前線の最も脆弱(ぜいじゃく)な部分を突くことだったが、達成されなかった」と主張。ロシアの反撃でウクライナは戦車16両と兵士250人を失ったという。ただ、ウクライナ側は認めておらず、事実関係は確認されていない。
ウクライナはロシアに対する反転攻勢の開始時期に関し、「公表すれば敵を利する」との理由から沈黙を守っている。ウクライナ国防省高官は4日公開の動画で「計画は沈黙を好む。(反攻の)始まりはアナウンスしない」と強調した。