水泳と馬術は東京開催へ 愛知の会場、基準満たさず―26年アジア大会
2023年06月05日15時13分
愛知県の大村秀章知事は5日の定例記者会見で、県と名古屋市が共催する2026年アジア競技大会について、水泳と馬術を東京都で実施する方向で調整を進めていることを明らかにした。
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水泳の競泳と飛び込みは市総合体育館(レインボープール)で実施予定だったが、5月末にアジア・オリンピック評議会(OCA)から会場として適さないとの通知を受けたという。東京アクアティクスセンター(江東区)を新たな会場候補とし、近く大村氏が東京都の小池百合子知事に協力を依頼する。
馬術も県内会場は大会の実施基準を満たしておらず、施設整備には約36億円が見込まれると試算。経費削減も目的に、馬事公苑(世田谷区)を代替会場にできるよう日本中央競馬会(JRA)と調整を進めている。
大村氏は「既存施設を有効に活用することで経費の抑制を図り、持続可能な大会の開催や運営を目指す」と語った。名古屋市の河村たかし市長は同日の定例記者会見で「競泳が名古屋でできんのかと。がっくりする」と述べた。