脱炭素、パートナーと共に　日産自動車の内田誠社長

　自動車の脱炭素化に向け「パートナーと成長できる道を模索したい」と語るのは、日産自動車の内田誠社長（５６）。電動化で既存の部品需要が急減すれば、サプライヤー（仕入れ先）の経営問題に直結しかねない。「業界として雇用を守りながら、日本の競争力を付けていきたい」と強調する。
　足元では米国や中国のメーカーが電気自動車（ＥＶ）の普及を推し進めており、日本勢が追い掛ける構図。内田氏は「市場に順応することが重要だ」とする一方で「今までの延長線上では将来は描けない」と指摘。「各国の脱炭素化のスピードに合わせて顧客に商品を提供したい」と意欲を示す。