硫黄島新地図、面積1.3倍 火山活動で8メートル以上隆起―国土地理院が公開
2023年06月05日14時33分
国土地理院は5日までに、小笠原諸島・硫黄島(東京都小笠原村)の地図を全面的に更新してホームページなどで公開した。活発な火山活動で大幅な隆起が続いており、2015年に公開した従来の地図に比べて標高が8メートル以上高くなった。面積は約1.3倍(約6平方キロ増加)の29.86平方キロとなった。
新地図は昨年1月26日に撮影した航空写真や現地測量結果に基づく。海岸線を比べると、北西側の漂流木海岸で最大約800メートル移動。全地球測位システム(GPS)などで地殻変動を観測している電子基準点の場所では、島の西部が過去9年間で約8.3メートル、中央部が約6.8メートル、南端の摺鉢山が約1.3メートル隆起した。