ヤクルト、反攻へ３連勝　初先発小沢らが力投―プロ野球

　１２連敗の長いトンネルから脱したヤクルトに、勢いが戻ってきた。４月２１日以来となる３連勝。今季初先発で初勝利し、立役者となった小沢は「自分はふがいない投球だったけど、野手の皆さんがしっかり守ってくれたおかげで勝てた」と胸をなで下ろした。
　制球に苦しみながらも粘った。五回１死二塁のピンチでは、直球やフォークで丁寧にコースを突き、後続を捕邪飛、三ゴロに仕留めて切り抜けた。５回１失点。今季はロングリリーフでの起用が主だったが、先発陣の不振が続いて巡ってきた出番でしっかり役割を果たした。
　小沢の力投に負けじと、六回以降は救援陣が奮起。毎回走者を背負ったが、八回に清水が１失点したのみでリードを守った。高津監督は「やはり先発が試合をつくると、こういう展開になる」と納得の表情だった。
　２点適時打を放ち、リードでも投手陣を引っ張った中村は「何とか一つ一つ巻き返していくしかない。それができるチームだと思っている」。投打かみ合う好内容に、重苦しい空気も吹き飛んだ。