関電が初の出力制御 太陽光・風力、電力余剰で
2023年06月04日19時14分
関西電力子会社の関西電力送配電(大阪市)は4日、太陽光と風力の発電事業者に対し発電の一時停止を求める「出力制御」を実施した。休日で工場などの電力使用量が少なくなる一方、好天で太陽光の発電量が増加し、電力が余剰となる可能性があったため。同社が太陽光・風力で出力制御を行うのは初めてとなる。
電力の需給バランスが崩れると、大規模停電に陥る恐れがある。4日は関電管内で火力発電などを抑制しても、電力余剰が見込まれると判断。午前9時から午後1時半まで、太陽光と風力の一部で出力を制御した。実施しなければ、電力供給が需要を47万キロワット上回ると想定されていた。
4日は関電のほか、中部電力や中国電力なども出力制御を実施した。