• ツイート
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

西岡、苦境で闘志に火 実力証明、全豪に続く躍進―全仏テニス

2023年06月04日08時35分

男子シングルス3回戦、リターンを狙う西岡良仁=3日、パリ(AFP時事)

男子シングルス3回戦、リターンを狙う西岡良仁=3日、パリ(AFP時事)

 勝負の分かれ目は第2セット。西岡は5―5の第11ゲームでライン際のショットを相手のポイントとされ、「ノーウェー(あり得ない)」と叫んで主審に抗議した。判定は覆らず、さらに反則のポイントを取られてブレークを許した。この苦境で「(心に)火が付いた。ファイトする精神に入った」。

気力でつかんだ16強 諦めなかった西岡―全仏テニス

 第12ゲームでブレークを奪い、タイブレークに。3―6と追い込まれたが、「中途半端に打つのはやめよう」。スイッチを入れると、フォアハンドをコート深くに打ち込むなど攻勢に出て、第2セットを奪い返した。
 予選を突破し、1回戦で第2シードのメドベージェフ(ロシア)を破った相手が、第2セット終盤から球の威力と精度が落ちたのも見逃さなかった。「(気持ちが)抜ける瞬間が見えた。粗末になっていた」。強打も粘り強く拾ってミスを誘い、最終セットは第1ゲームをブレークして相手の心を折った。
 全豪オープンに続く16強で、確かな実力を証明。戦後の全仏男子シングルスの日本勢では、錦織に続き2人目のステージに到達した。3試合で計10時間を超え、左脚の付け根には痛みがある。「リカバリーして、いい状態で臨みたい」。自身初の四大大会8強に再び挑む。(パリ時事)

関連記事

こんな記事も

スポーツ総合

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ