シフィオンテク、圧勝も油断なし　全仏テニス

　まさに圧勝だった。女子シングルスで２連覇を狙うシフィオンテクは１ゲームも落とさず、わずか５１分で王欣瑜（中国）を退けた。「集中力を切らさなかった。試合ごとに調子が良くなっていくのが分かる」。振り返る言葉にも自信が満ちていた。
　大会前に右太ももを痛めた影響を感じさせないプレーを披露。厳しいコースに次々と鋭いショットを放ち、相手の７倍となる２１本のウィナーを決めた。ここまで３試合で１セットも失わず、全試合で第２セットは６―０と圧倒している。
　相手のスコアにゼロを並べることから「ベーグル工場」との例えで質問を受けると、「対戦相手に敬意を払いたい。テニスに集中する」。５月３１日に２２歳の誕生日を迎えた女王に、油断はない。（パリ時事）