狙われたスイーパー　大谷、昨季覇者に苦杯―米大リーグ

　エンゼルスの大谷が、今季の武器となっている球種を捉えられた。一回１死三塁で打席には３番アルバレス。２ボール２ストライクから、スライダーの一種で横に大きく曲がるスイーパーを投じた。これが甘く入って右中間への２ランに。立ち上がりで主導権を握られた大谷は、６回９安打５失点と役割を果たせなかった。

大谷、５失点２敗目　打者では無安打―米大リーグ

　この日は２ストライクから安打を浴びる場面が目立った。「決め切れないところがあった。三振を取れていれば流れをつくれたし、もったいなかった」
　相手は昨年のワールドシリーズを制したアストロズで、「（打者は）バラバラに攻撃するのではなく、目的を持って狙ってきていた」。大谷が追い込むと、スイーパー狙いを徹底。それだけに、決め球として「直球やスプリットとか、もう少し違う選択肢もあったと思う」と反省した。
　被安打９はメジャー６年目でワーストタイとなった。ア・リーグ西地区で争うライバルの強さを再認識する黒星。「僕がしっかり打っていれば、勝つチャンスはあったと思う」と無安打に終わった打撃も悔やんだ。　（ヒューストン時事）