22年間昏睡後死亡 テロで負傷の女性―エルサレム
2023年06月03日07時07分
【エルサレムAFP時事】2001年にエルサレムでテロに巻き込まれて負傷し、22年間昏睡(こんすい)状態だったイスラエル人女性が5月31日に死亡した。国営テレビの映像によると、翌6月1日に埋葬された。
パレスチナ人による第2次インティファーダ(対イスラエル民衆蜂起)さなかの01年8月、エルサレム中心部のピザ屋で、パレスチナ人による自爆テロが起き、米国人2人を含む15人が死亡、120人以上が負傷した。負傷者の1人で米国籍も持っていたハナ・ナチェンバーグさんは当時31歳。一緒にいた3歳の娘は無事だった。
父親はイスラエルのメディアに、ナチェンバーグさんの意識は一度も回復せず、死去直前は中部テルアビブの病院に3週間入院していたと説明。「22年間勇敢に闘い死去した」と語った。
テロを巡っては、事件に関与したヨルダン人の女がイスラエルで8年間拘束されていたが、イスラム組織ハマスとの囚人交換の一環で11年に釈放された。米国はヨルダンに女の身柄引き渡しを求めたが、拒否された。