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法廷録音の弁護人拘束 退廷命令に従わず過料―大阪地裁

2023年06月02日19時12分

大阪地裁=大阪市北区

大阪地裁=大阪市北区

 大阪地裁で5月30日に開かれた刑事裁判で、公判の内容を録音しようとした弁護人が裁判官に退廷を命じられたが従わず、手錠で拘束され制裁裁判で過料3万円を言い渡されたことが、2日までに分かった。弁護人の中道一政弁護士は同日、決定を不服として大阪高裁に抗告を申し立てた。

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 制裁裁判は法廷等秩序維持法に基づき、裁判所の命令に従わない場合などに開かれる。
 中道弁護士はストーカー規制法違反事件の弁護人として、第2回公判でICレコーダーを使い録音しようとしたところ、岩崎邦生裁判官からしまうよう指示された。中道弁護士が従わず、退廷を命じられても抵抗したため拘束された。法廷内の録音は裁判官の許可が必要だが、岩崎裁判官は認めていなかった。
 中道弁護士は録音を試みた理由を、「公判調書に不正確な内容が時折見られたためだ」と説明。裁判官が録音を許可しない理由を説明せず、退廷を命じたことは憲法違反だと主張している。

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