子ども自殺増で政府緊急対策 端末でリスク把握し予防
2023年06月02日18時11分
政府は2日、子どもの自殺対策の関係省庁会議を開き、「緊急強化プラン」をまとめた。公立小中学校の生徒児童それぞれに配備されている学習用タブレット端末を使い、自殺リスクを把握するシステムの普及が柱。全国の自治体で順次導入したい考えだ。
半数近くが「自殺考えた」 10代LGBTQ、過去1年に―NPO「相談できる場を」
システムは端末を通じて、生徒児童に対し「自傷行為をしたことがあるか」「いじめられているか」などを質問。養護教諭は回答を踏まえて問診し、必要に応じて担任教諭らに注意喚起することを想定している。政府は、自殺リスクを的確に把握し、予防につながると期待している。
政府は、全国の教育委員会に向けて、システムの活用方法に関する指針を策定。施策の効果を検証するため、2024年度予算案で必要経費を確保する方針だ。