「感謝」繰り返した栗山氏 選手の献身的姿勢を強調―侍ジャパン
2023年06月02日17時03分
監督を退任した栗山氏は「感謝」の言葉を繰り返した。14年ぶり頂点を目指したチームの環境づくりに腐心したスタッフへのねぎらいもあったが、最も強調したのが、日の丸を背負った「侍」として献身的な姿勢を見せた選手に対してだった。
監督就任以降、大谷(エンゼルス)、ダルビッシュ(パドレス)ら大リーガーの参加を求めて奔走。村上(ヤクルト)、佐々木朗(ロッテ)ら国内選手とも積極的にコミュニケーションを取り、「最強」と言われるチームをつくり上げた。栗山氏は「選手みんなが個人的事情を差し置いて、日本野球のために集結してくれた。これからは全ての野球人が、日本野球のために力を尽くしてくれると信じている」と期待する。
「一発勝負について勉強する」ため、負ければ終わりのトーナメントの怖さを知る高校や社会人の監督に教えを請うこともあった。柔軟性や謙虚さの点で、一味違う代表監督と言えた。
侍ジャパンの井原敦強化委員長(日本野球機構事務局長)も「栗山さんには『感謝』という言葉しかない」と言う。後任は8月末をめどに選定する方針だ。