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廃炉第2段階、本格開始 中性子遮蔽体など搬出―もんじゅ

2023年06月02日15時58分

高速増殖原型炉「もんじゅ」の廃炉作業第2段階で解体を開始するタービン発電機=1日、福井県敦賀市

高速増殖原型炉「もんじゅ」の廃炉作業第2段階で解体を開始するタービン発電機=1日、福井県敦賀市

 日本原子力研究開発機構は2日、廃炉を進めている高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、発電設備の解体などを行う第2段階の作業を開始した。まず、原子炉内から中性子遮蔽(しゃへい)体を取り出し、7月からはタービン発電機や給水加熱器の解体、撤去を始める。

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 2018年度に始まった廃炉作業は4段階に分かれており、核燃料530体を原子炉などから水プールに移す第1段階は、22年10月に完了した。第2段階は炉心を覆っていた中性子遮蔽体など計595本を26年度までに取り出すほか、原子炉内などに残っている冷却材のナトリウム計485トンの抜き取りを計画している。
 タービン発電機の解体などは31年度からの第3段階にかけて行う予定で、47年度の廃炉完了を目指す。
 同機構の小口正範理事長は第2段階について、「細心の注意が必要な作業。働いている人の健康、安全を最優先にして進めていく」と話している。

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