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安定供給のリスク顕在化 一部はロシアに依存―水産白書

2023年06月02日08時57分

ロシア産のウニ=2022年3月、東京都江東区の豊洲市場

ロシア産のウニ=2022年3月、東京都江東区の豊洲市場

 政府は2日の閣議で2022年度の水産白書を決定した。白書は「国際情勢を受けた水産物や漁業生産資材の輸入価格の高騰によって水産物の安定供給が脅かされるリスクを抱えている」と指摘。ロシアのウクライナ侵攻を受けてリスクが顕在化したとして、水産物の食料安全保障強化の重要性を訴えた。

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 白書では、21年の日本の水産物輸入額は上位5カ国で総額の5割を超えており、少数の特定国への依存度が高いことを課題に挙げた。ロシアからの輸入額は第3位だった。
 また、国内で消費される水産物のうち、一部品目はロシアへの依存が大きい。タラの卵、イクラはそれぞれ約4割、ウニは約3割がロシア産だった。
 白書は、「輸入に依存している主要水産物の安定供給を確保するためには、輸入の安定化や多角化も重要である一方、国内生産の増加に向けた取り組みが重要だ」と強調している。

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