「納得できない」敗訴に憤り 仙台高裁判決に原告ら―強制不妊訴訟
2023年06月01日19時11分
旧優生保護法を巡る訴訟の控訴審で、初めて原告側敗訴とした1日の仙台高裁判決。一審に続き訴えが退けられ、原告団は「なぜ被害を救済しないのか」と憤った。
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「控訴を棄却する」。裁判長は主文を読み上げるとすぐに閉廷を告げた。勝訴を予想していた原告団や傍聴人からは「納得できない」「理由を言って」との声が上がった。
原告の70代女性は判決後、仙台市内で記者会見し、「残念で元気がなくなった。なぜ裁判所は(被害救済を)きちんとやってくれないのか」と肩を落とした。もう1人の原告の親族も「裁判所が(被害と)向き合っていれば、こういう判決にはならなかったのではないか」と涙を浮かべた。