ジョコビッチ、メッセージは「信念」 IOC、懲戒要求は対処せず―全仏テニス
2023年06月01日09時11分
【パリ時事】テニスのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は31日、全仏オープン男子シングルス2回戦後の記者会見で、29日にテレビカメラのレンズに「コソボはセルビアの心臓だ。暴力をやめろ」と記したことについて、「私の信念だ」と述べた。
ジョコビッチの懲戒要請 全仏テニスでメッセージ―コソボ五輪委
コソボ北部で民族間の緊張が高まっていることに関連し、議論を呼んでいた。ジョコビッチは「多くの人が反対することは分かっているが、それはそれで仕方がない」と受け止め、フランスのスポーツ担当相が「適切ではない」と批判したことには「コメントはない。私は言うべきことを言った」と語った。
コソボ・オリンピック委員会は、ジョコビッチの懲戒手続きを始めるよう国際オリンピック委員会(IOC)に要求。ロイター通信によると、IOCは「全仏オープンはグランドスラムの権威によって運営され、その規則で管理されている」との理由で、対処できないとした。
国際テニス連盟は、四大大会には「政治的発言を禁止する規則はない」として、違反ではないとの認識を示した。