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KADOKAWA元専務、罪認める 五輪汚職、元理事への贈賄罪―東京地裁

2023年06月01日12時13分

東京地裁=東京都千代田区

東京地裁=東京都千代田区

 東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之被告(79)=受託収賄罪で起訴=に賄賂を渡したとしてKADOKAWA元会長の角川歴彦被告(79)らと共に贈賄罪に問われた元専務芳原世幸被告(65)の初公判が1日、東京地裁(中尾佳久裁判長)であり、同被告は起訴内容を認めた。

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 検察側は冒頭陳述で、高橋被告側から持ち掛けられたスポンサー選定の対価について、芳原被告が違法性を疑い、部下の元担当室長馬庭教二被告(63)に確認させたと指摘。贈賄罪に当たる可能性があると認識した後も、角川被告の了承を得て高橋被告側と協議し、「発覚を防ぐためコンサルティング業務委託費の名目で支払った」と述べた。
 起訴状によると、芳原被告は角川、馬庭両被告と共謀し、高橋被告にスポンサー選定や協賛金額の決定で便宜を依頼。2019年7月~21年1月に計約7600万円を高橋被告側に提供したとされ、うち公訴時効(3年)が経過していない計約6900万円の贈賄罪に問われた。
 馬庭被告は、先行する公判で起訴内容を認めている。検察側は懲役2年を求刑し、弁護側は執行猶予を求め、15日に判決が言い渡される。

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