岡山大元教授に退職金返還請求 論文不正、研究時に在籍―国循センター
2023年05月31日20時16分
岡山大学元教授のがんに関する研究論文で不正が確認された問題で、懲戒解雇された元教授が2018年まで在籍していた国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)は31日、問題となった研究が同センター在籍時に行われていたとして、元教授に退職金の返還請求をしたと発表した。同センターとしても調査を行った結果、懲戒解雇に相当すると結論付けた。
問題の論文はがんを抑制する新しい治療法の可能性を示す内容で、19年に米科学誌ネイチャー・ニューロサイエンスに掲載された。実験に使ったマウスの数の捏造(ねつぞう)や同じ画像を使い回したことが確認され、岡山大が4月に懲戒解雇していた。