空自PAC3、石垣島で展開せず 台風による倒壊懸念
2023年05月31日18時02分
北朝鮮の弾道ミサイル発射に備え、沖縄県の石垣島に配備した航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が31日朝、予定地で展開しなかったことが分かった。政府関係者が明らかにした。台風による強風で迎撃ミサイル発射機が倒れるのを懸念したとみられる。
自衛隊は4月下旬、同県の石垣、宮古、与那国の離島3島にPAC3を運び込んだ。
浜田靖一防衛相は31日、PAC3の展開状況について、記者団に「態勢は十分取っていた。運用の詳細は答えない」と説明を避けた。この後の自民党会合でも、防衛省は「総合的な迎撃能力の中で対応している」と述べるにとどめた。