自宅で確定申告3割増の592万人 来場者数の2倍に―国税庁
2023年06月01日07時08分
2022年の確定申告で、自宅から所得税などの電子申告を行ったとみられる人は前年比34%増の約592万人となり、税務署などの申告会場を訪れて手続きをした約289万人の2倍超となったことが31日、国税庁のまとめで分かった。
同庁によると、約592万人は主に自宅から電子申告納税システム「e―Tax」を使って手続きをした人で、21年は約442万人だった。自宅から申告する人は毎年増えているといい、同庁は利便性向上や感染症対策などをうたい、活用を呼び掛けている。
申告内容では、土地や建物などの譲渡所得は前年比12%増の約5兆4400億円で、03年以降で最高となった。公示地価が上昇していることが影響したとみられる。
また、暗号資産取引による収入が含まれる「その他の雑所得」は約526億円で、21年の約3348億円から大幅に減少した。暗号資産の取引価格急落が響いた可能性があるという。