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領海に「スパイ」シロイルカ ロシア軍訓練か―スウェーデン

2023年05月31日14時38分

カメラを取り付けるためのベルトを巻かれたシロイルカ(ベルーガ)=2019年4月、ノルウェー沖(ノルウェー当局提供)(AFP時事)

カメラを取り付けるためのベルトを巻かれたシロイルカ(ベルーガ)=2019年4月、ノルウェー沖(ノルウェー当局提供)(AFP時事)

  • 【図解】ノルウェーとスウェーデン

 体にカメラを取り付けるためのベルトを巻いて海をさまよっているとして、2019年の発見時にロシアの「スパイ」疑惑が持ち上がったシロイルカ(ベルーガ)が最近、スウェーデンの領海に入っている。米CNNテレビ(電子版)が30日、シロイルカを追跡している動物保護団体「ワンホエール」の話として報じた。

「求む、ロシア人スパイ」 米CIA、動画で呼び掛け

 ワンホエールは「4年かけてノルウェー沿岸を南方へ泳いできた」と説明している。スウェーデンに先立ちノルウェーの首都オスロ近海でも目撃されていた。この海域は船が多く安全が懸念されたが「スウェーデンに向け、オスロの危険な海を迂回(うかい)した」(ワンホエール関係者)と関係者は胸をなで下ろしている。
 ノルウェー当局の海洋生物専門家は、シロイルカの装具について「特注品で、動画撮影用のカメラを装着できる」と指摘。留め具には「(ロシア第2の都市)サンクトペテルブルク」と書かれている。専門家は「基地防衛やダイバー支援、遺失物捜索」といった目的で、ロシア海軍がシロイルカを訓練してきていると指摘した。

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