霧馬山「格好いい大関に」 大相撲
2023年05月31日12時00分
稽古熱心な霧馬山らしく、口上の練習は何度も繰り返したという。肝心の本番は緊張のあまりスムーズさを欠いたが、短い言葉に決意を込めた。硬かった表情は徐々にほぐれ、「練習の時は普通に読めたのに…」。思わず笑みがこぼれた。
伝達式の後には、サプライズが。師匠である陸奥親方の現役時代のしこ名「霧島」への改名が発表された。「素晴らしい名前。本当にいいのかな」。夏場所14日目に師匠から伝えられたといい、継承することを決めた。
部屋の外には多くのファンが待ち構え、祝福の言葉を掛けられた。これからの理想の姿を問われると、「強くて、格好いい大関になりたい」ときっぱり。新たなしこ名と番付の重みを感じつつ、看板力士として力強く歩む覚悟を示した。