「まだ気は抜けない」「想定内」 北「ミサイル」発射に防衛省
2023年05月31日11時33分
東京・市谷の防衛省では、北朝鮮の「弾道ミサイル」発射を受け、幹部らが次々登庁し、情報収集や分析に追われた。打ち上げ失敗の一報にも、背広組幹部は「発射の予告期間は残っている。まだ気は抜けない」と緊張した表情を崩さなかった。
発射に備え、同省は4月下旬から沖縄に地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を展開するなど体制を組んでいた。防衛省関係者によると、地下3階にある中央指揮所も発射に冷静に対応。関係機関への連絡などを淡々とこなしたという。
防衛省幹部は「予告期間初日の発射だが想定内だ。6月になるという情報もあったが、過去の例から陽動の可能性もあると見ていた」と答えた。国家安全保障会議を終え、防衛省に戻った吉田圭秀統合幕僚長は落ち着いた口調で「分析中です」とのみ話した。