教員試験、6月へ前倒し 大学3年の受験も可能に―文科省
2023年05月31日12時44分
文部科学省は31日、公立学校の教員採用試験の前倒しに関する協議会を開き、自治体に求める具体策を示した。1次試験の実施時期について、6月16日を一つの目安としてできるだけ前倒しすることなどが柱。これまでより1~2カ月程度、実施日が早くなる。加えて、条件によって大学3年生も受験できるよう求める。
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教員採用試験は、民間や地方公務員の試験より実施時期が遅い。このため、教職課程を履修している学生でも、先に教員以外での就職が決まり採用試験を受けない例が少なくないという。試験時期を前倒しして、受験者数を確保しやすくする狙いがある。
文科省は、前倒しによって自治体側に生じる試験問題作成の負担を軽くするため、試験問題の一部を提供していく考えも示した。さらに、1次試験の全国共同実施についても検討を進めるとしている。
試験も1年に複数回行うよう提案。年度後半に実施する場合は一定の条件の下で、大学3年も受験可能とするよう求める。