1、2番コンビで先制 快足飛ばし連続三塁打―プロ野球・阪神
2023年05月30日21時48分
阪神自慢の1、2番コンビが、交流戦の初戦で早速本領を発揮した。一回に西武の先発与座の出はなをくじく2者連続三塁打。「試合の入りを大事にしたいと思っていた」という中野の言葉通りの、効果的な先制攻撃だった。
1番近本は試合開始直後の初球に反応。「クイックだったので、『あっ』と思って打った」。高く上がった打球が右中間フェンスを直撃する間に一気に走り抜けた。中野も右翼線を破って近本を本塁にかえすと、快足を飛ばして三塁へ到達。ノイジーの内野ゴロで難なく2点目のホームを踏んだ。
ともに打率3割台。走力が持ち味の左の好打者で、高い出塁率でチャンスメークにも大きく貢献している。交流戦前までのセ・リーグの得点トップは近本で、中野も2位タイ。岡田監督は主軸の大山や佐藤輝の打点が増えているのも「1、2番であれだけ出塁するから」と評価している。
投打ともに好調で9連勝。球団の最多記録に並ぶ月間19勝目もマークした。「(先発の)村上のためにも先に点を取りたいと思っていた」と中野。束になって向かっていける強さが、今のチームにはある。