がん乗り越え力投 ヘンドリックス「いい気分」―米大リーグ
2023年05月30日16時45分
【シカゴ時事】ホワイトソックスのリアム・ヘンドリックス投手(34)が29日、がんの一種「非ホジキンリンパ腫」を克服して本拠地でのエンゼルス戦で大リーグに復帰した。今年1月に病気を公表して治療に専念。4月に寛解となり、マイナーでの調整登板を経て、この日ベンチ入りを果たした。
出番は早速巡ってきた。3―4の八回。総立ちの観客から拍手と歓声を受けながら、駆け足でマウンドへ向かった。ただ、制球が安定せず2失点。さらに2死一、三塁とピンチが続いたが、大谷を遊ゴロに仕留めて1回を投げ切った。
試合後は「この場に戻ってくることができて本当によかった。いい気分だった」と戦列復帰を喜んだ。さらに、「残念ながら苦しい投球になったが、調子を取り戻してあしたに備えたい」。
ヘンドリックスはオーストラリア出身の救援右腕。昨季までメジャー12年間で通算115セーブをマーク。オールスターに3度選出されている。