連立堅持、自公党首が確認 埼玉・愛知で自民譲歩―衆院選
2023年05月30日19時55分
岸田文雄首相(自民党総裁)と公明党の山口那津男代表は30日、首相官邸で会談し、次期衆院選の候補者調整を巡る両党の対立について、連立の枠組みに影響させないことで一致した。双方の幹事長も別途会談し、自民が埼玉14区と愛知16区で独自候補を立てず、公明候補の支援に回る方針を伝えた。
衆院小選挙区の「10増10減」に伴う与党の調整は、公明が東京の選挙協力解消を通告する事態に発展。自民は一定の配慮を示すことで早期収拾を図ったが、東京の扱いは未決着となっている。
党首会談は昼食を取りながら1時間行われた。首相は「丁寧な対応」を党幹部に指示したと説明。山口氏は会談後、記者団に「連立政権の意義を踏まえ、絆をしっかり守っていく」と述べた。