半導体規制の撤回要求　西村経産相との会談で―中国

　【北京時事】中国商務省は２９日、王文濤商務相が２６日に行われた西村康稔経済産業相との会談で、日本の半導体輸出規制強化について撤回を求めたと明らかにした。「中国は強烈な不満を持っており、日本は誤ったやり方を正すべきだ」と述べたという。

中国の措置「経済的威圧」　米半導体の調達禁止非難―米商務長官

　経産省は２３日、法令を改正し、７月から先端半導体の製造装置を中国に輸出する際に個別許可の取得を義務付けた。王氏はこの措置が「国際的な経済・貿易のルールに著しく違反している」と批判。日本が主催した先進７カ国首脳会議（Ｇ７広島サミット）で中国を念頭に置いた経済安全保障の首脳声明が出されたことに関しても「断固反対」との考えを伝えたと説明した。
　一方、商務省によると、双方はそれぞれが関心を持つ経済や貿易の問題について、対話や交流を加速することで一致したという。