６月上旬に重要会議　ミサイル発射議論か―北朝鮮

　【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮労働党政治局は２８日、党や政府の重要方針を決める中央委員会第８期第８回総会を６月上旬に招集すると決めた。朝鮮中央通信が２９日、報じた。北朝鮮は、３１日午前０時から６月１１日午前０時までの間に、「衛星」と称する弾道ミサイルを発射すると通告しており、総会でこれについて議論する可能性がある。
　今回通告されたミサイル発射は、北朝鮮初の「軍事偵察衛星１号機」の打ち上げを意味するとみられる。軍事偵察衛星の運用は、２０２１年の党大会で決定された国防力発展の５カ年計画に明記され、今年４月までに１号機の準備を終えるとしていた。通告により、計画に沿って着々と開発を進める姿勢を改めて鮮明にした。
　６月上旬に開かれる総会では党や政府の政策、経済目標の達成状況などを討議する。北朝鮮は、今年２月末から３月初旬にも総会を開き、農業問題を中心に議論した。