カズ、期待背負った30分間 「信頼関係が一番」―ポルトガル・サッカー
2023年05月29日07時42分
【オリベイラデアゼメイス(ポルトガル)時事】サッカーのポルトガル2部リーグ、オリベイレンセの元日本代表FW三浦知良(56)が28日、4―3で勝利した今季最終戦のホームでのレイションイス戦でピッチに立った。J1横浜Cからの期限付き移籍は今季終了まで。海外5カ国目の「挑戦」の節目となった。
大きな拍手に迎えられ、ピッチに入ったのは後半19分。1トップを務め、直後に右からのクロスに対してスプリント。ボールが抜けてくれば1点というシーン。その後にも惜しい場面が2度あった。スタジアムはカズのゴールへの期待に包まれていた。
ここまで2試合の出場は終了間際のみだったが、ロスタイムを含め約30分間プレー。終盤には主将のドゥアルテからキャプテンマークを託された。約4カ月の在籍だったが「一緒に生活し、勝利のために毎日トレーニングをして、最後のホームで点を取ってほしいという気持ちをみんなが表に出してくれた。その気持ち、そこで得た信頼関係が一番大きなこと」と感慨深そうに話した。
今後については「こちらもシーズンが始まるし、日本も南米もシーズン中。自分が本当にそこでパワーが出せるかというのはしっかり考えないといけない」と表情を引き締めて話した。