躍進のクラブプロ、反響続く　全米プロ１５位の４６歳ブロック―ゴルフ

　【ニューヨーク時事】２１日まで米ニューヨーク州で行われた男子ゴルフのメジャー大会、全米プロ選手権で、クラブプロのマイケル・ブロック（米国）が１５位に入る健闘を見せた。普段はカリフォルニア州のゴルフ場に勤務する４６歳への注目は、大会後も続いている。
　全米プロでは最終日にホールインワンでギャラリーを熱狂させ、１５位で賞金約２９万ドル（約４１００万円）と来年大会の出場権を手にした。職場では１時間１５０ドル（約２万円）のレッスンを受け持つブロックは「夢のような時間だった。自分のゴルフが通用したことが一番うれしい」と振り返る。
　躍進は大きな反響を呼び、すぐに主催者推薦で米ツアー２大会への出場が決定。エースを決めた７番アイアンには、５万ドル（約７００万円）で買い取りオファーがあったという。バスケットボールの元スーパースター、マイケル・ジョーダン氏からも祝福のメッセージが届くなど、大会後も「夢の時間」はしばらく続きそうだ。
　全米プロ翌週の米ツアーは最下位で予選落ちしたが、初日に橋の上から技ありのショットを見せ、観客を沸かせた。「今までやってきたこと、先週やったこと、ただ正直に生きてきたことを続けるだけ。今後どんなことが起きても楽しもうと思う」とブロック。６月に開催される全米オープン出場を目指し、息子と共に予選に挑戦するつもりという。