才木、伸び伸びと 強み生かして好結果―プロ野球・阪神
2023年05月28日19時49分
今季最長となる8連勝が懸かるマウンドでも、阪神の才木は伸び伸びしていた。「自分らしくということだけを気にしていた」。長い手足を目いっぱい使った躍動感あふれる投球フォームで、プレーボールから150キロを超える直球をどんどん投げ込んだ。
八回途中1失点。直球に勢いがあるからフォークやスライダーなど変化球が生き、三振も10個奪った。連打を許さず、失点はソロ本塁打1本のみ。122球を投げても「余裕があった」と涼やかだった。
今季は開幕ローテーション入りを果たしたが、制球を乱して勝利につながらない試合を重ねて2軍落ちも味わった。ただ、再昇格後は2試合で1四球。「打たれてもいいから、直球で押していこうと。それができているのが大きな要因」。強みを生かして結果を残せていることに充実感をのぞかせた。
チームの好調を持続させ、交流戦に臨むことに。自信を手にした才木は意気軒高だ。「そろそろ0で抑えるような投球がしたい」。さらに高みを目指す。