香川、ボランチで躍動　Ｃ大阪、好機では前に―Ｊリーグ

　５月中旬に基本システムを４―４―２へ変更したＣ大阪。これに伴い攻撃的ポジションからボランチに移った香川が躍動した。小菊監督は「経験がないポジションだと思うが、試合ごとに高いパフォーマンスを表現している」とたたえた。
　中盤の深い位置からでも攻撃のセンスを発揮。両サイドへ判断良く配球し、ワンタッチでの正確なパスや、後ろ向きの体勢からのスルーパスなど技術も光った。走行距離はチームトップの１１．７６キロを記録し、攻守に貢献した。
　好機と見ればゴール前へ上がった。前半４３分、ペナルティーエリア内に進入。右サイドからパスを受けると囲まれながらキープ。これが為田の先制点の起点となった。「（味方が）あそこでクロスを上げても（守備）が堅い。生まれたスペースを１回使った」。狙い通りに横浜Ｃの５バックを攻略した。
　チームは３連勝で５位に浮上。次節以降は３位名古屋、首位神戸との連戦が待ち構える。「今季上位に勝てていないので、いかにやれるか」。Ｃ大阪のエースナンバー「８」を背負う３４歳は先を見据えた。