万能ぶり示す２ゴール　アンデルソンロペス本領―Ｊリーグ・横浜Ｍ

　ストライカーの本領を発揮した。チームの全２得点を挙げた横浜Ｍのアンデルソンロペスは６試合ぶりの得点に、「歯がゆい気持ちもあった。ホームのサポーターの前で決めたかった」。すっきりした表情で振り返った。
　以前は敵陣の高い位置に構えることが多かったが、最近は積極的に中盤にも下がって攻撃の組み立てに関わる。しっかりボールを収めて起点になるシーンも多く、「チームとしては狙い通り」と手応えを深めている。
　得点の場面では万能ぶりを示した。１点目はヤンマテウスの右クロスを高い打点のヘディングシュートで合わせた。追加点は味方がパスカットしたボールをドリブルで持ち運び、２人のＤＦを物ともせず決め切った。
　ゴール数を９に伸ばし、１１得点で得点王争いトップの大迫（神戸）を追い上げる。「一番の目標は（リーグの）連覇。その後に狙ってはいるが、他の選手のことは気にしない」と意に介さない。
　１１月には子どもが生まれる予定だそうで、「モチベーションになっている」と笑顔を見せた。喜びにあふれる実りの秋にすべく、力強くチームを引っ張る。