柳田、激戦にけり 首位相手に大きな1勝―プロ野球・ソフトバンク
2023年05月27日21時00分
鋭い打球が一、二塁間を抜け、サヨナラ勝ちを確信した本拠地のファンが沸いた。決めたのはソフトバンク主将の柳田。一塁を駆け抜けて両腕を挙げ、「やっと終わったという気持ちだった」。両チーム計17投手が登板した激戦にけりをつけ、お立ち台でファンを和ませた。
延長十二回。先頭の中村晃が出ると、周東、近藤がつないで1死一、三塁に。4番柳田は「回ってくると思っていた。タイミングだけ負けないように、後は前に飛ばせば何とかなるかな」。余分な力を抜いて2球目のフォークを捉え、2020年7月以来、自身7度目のサヨナラ打とした。
交流戦前最後のカード。差を縮めておきたい首位のロッテから1勝をもぎ取った。チームで野手最年長の34歳は「こういうチームをたたいていかないと、上には行けない。きょうの勝ちは大きい」と言葉に力を込める。剛腕、佐々木朗との対戦前日に、勢いがつく勝利となった。