名古屋、持ち味存分 終盤の反撃振り切る―Jリーグ
2023年05月27日18時02分
3連勝と波に乗っていた札幌とのアウェー戦。名古屋が自慢の堅守速攻の持ち味を出し切った。
狙っていた形が試合開始30秒も待たずに出た。永井が後ろ向きに相手の背後へ蹴り出すと、反応したユンカーが抜け出す。冷静に左足で先制点を流し込んだ。「シーズン当初から永井と話をしていた形だった」。早々にリードを奪うと、前掛かりになった相手を自陣に引き込みつつ、コンパクトな陣形の守備からさらにDFの裏を狙った。前線のプレスも効き、札幌の攻撃サッカーを封じ込めた。
札幌の特長でもある金子を生かしたサイド攻撃には、日本代表に初選出された森下がきっちり対応。「最初からドリブルさせないようにしようという意識だった」。後半10分に森下が敵陣深くからクロスを入れ、追加点につなげた。
終盤に反撃に遭ったものの粘り強く守り、前節まで総得点リーグトップの相手を1ゴールにとどめた。内容も充実した1勝。長谷川監督は「勝ててよかった。勝ち点3を持ち帰れるのはうれしい結果」と一息ついた。